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投稿日:2020年7月2日 | 最終更新日:2021年6月10日

カテゴリ:ばねを知る

《第18回》旋盤について(番外3)

第16回と第17回で旋盤について基礎知識をご紹介しました。

今回はNC旋盤の種類についてご説明していきます。

 

NC旋盤の種類

NCタレット旋盤

NCタレット旋盤は、タレットと呼ばれる旋回する刃物台を保持したNC旋盤です。

タレットには複数(10本以上)の工具をあらかじめセットしておき、一つの工程が終わると、タレットを旋回させて別の工具に

入れ替え、工具を交換することなく次の加工を開始することができます。

 

NC倣い旋盤

見本と同じ形にコピーするNC旋盤をNC倣い旋盤といいます。

倣い機能によってコピー元の形を工具に伝え、コピー元と同じような工作物を作ります。

 

正面旋盤

長さに対して外径寸法の大きい加工物を工作する場合にNC正面旋盤を使用します。

主軸には、チャックよりも大きい面板という工作物保持具を持ち、主に端面の加工を行います。正面旋盤は大きな加工物を対

象としますので、通常のNC旋盤よりも剛性の高い主軸を持ち合わせています。

 

NC立旋盤(たてせんばん)

NC立旋盤とは、主軸を垂直方向とし、刃物を上から下向きに移動して旋削する機械です。

重量物でも主軸の歪みが少なく精度の高い加工が可能です。外径寸法の大きい物や重量物といった加工物に最適です。

 

NC自動旋盤

NC自動旋盤は、同じ形の小物部品を大量生産する場合に使います。

供給する材料によって、棒材加工用・素材加工用とに分けれらます。

棒材加工(バーワーク)では、素材の送り、締め付け、タレット旋回、刃物台の送り、突っ切り、主軸回転の正逆や速度の動作を

自動化できます。

金太郎あめのように、次から次へと加工と突っ切りを繰り返し、棒材がなくなるまで連続して加工することができます。

素材加工用(チャックワーク)は、素材を自動で供給できる装置を備え、工作物の取り外しを自動化できます。素材をつかんで加

工し、終わったら取り外して次の素材をつかむといった具合で連続稼働できます。

 

同じ旋削加工でも、加工物のサイズ・重量・形状によって使用する機械が異なることがわかりました。

近年ではNC旋盤が持つ旋削機能とマシニングセンターが持つ切削加工の両方を併せ持った工作機械、複合加工機もあります。

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