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投稿日:2023年7月20日 | 最終更新日:2023年7月20日

カテゴリ:ばねを知る

【愛知県のお客様事例】野菜の業務用皮むき機に使用する引きばねの設計・製作をした事例です。

愛知県にある野菜をカットする機械を製造販売されているお客様にインタビューをしました。きれいで無駄のない食品加工を目指し、お客様のニーズに沿った設計・製造を行っている会社です。
今回、野菜の皮むき用機械に使用する試作用の引きばねを製作させていただきました。なぜ当社のばねを使用したのか、試作で使用する引きばねを製作する際にどのように設計を進めたのかなどお話を伺いました。

実際に使用している業務用の野菜皮むき機です。

– ご相談内容
「現在使用している引きばねの設計値を元に計算ソフトで計算すると耐久性は問題ないと出るが、実際に使用するとフック部分が弱くばねが折れる。ここ数年ばね製造メーカーに問合せをしてみたが、納得できる回答を得ることができずにいる。野菜の皮むきをしている機械のため、野菜の皮に折れたばねが混入することが起こりうるかもしれないので、何とか耐久性を伸ばしたい」とご相談いただきました。

設計製作した引きばねになります。

野菜の皮むき機に使用する引きばねです。

– 設計製作のポイント
今回の引きばねの設計のポイントは下記3点になります。

・耐摩耗性(耐久性の1つ)

・フックの起こし部分と形状

・ばねの設計から納品まで一貫生産

設計のポイントを3点ふまえた上で機械にばねを組み付ける箇所に着目し、フックの起こし部分に角度をつけたものと、フック形状を二重構造にした引きばねの2パターンの形状を提案しました。引きばねにおける摩耗は、ばねを機械に組み込んだ時の接地する面が多ければ摩耗が早く、少なければ摩耗は遅くなります。

– 当社のばねを採用した理由
コスト面も考慮したうえでフックの起こし部分に角度をつけた引きばねが採用となりました。引きばねの耐久性が伸びた場合、量産へと切り替える予定です。愛知と大阪の距離は決して近くありませんが、提案内容や実際にお客様先まで足を運ぶといった対応力を評価していただきました。

– 取材担当者からのコメント
これまで見たことのない形でばねを使用していただいています。メーカーとしてばねの可能性を広げていただいて、嬉しかったです。またよりよい機械づくりのパートナーとして当社を選んでいただき、光栄です。直接企業様のこだわりや大事にされていることをお聞きすることで、より一層ばね・樹脂部品・金属部品などお客様の困ったを解決できるよういただいた課題にお応えしていきたいと思います。

栄光技研では、設計から納品まで対応します。お客様のご要望に応じて、ばね製造経験50年のノウハウを活かした設計・試作を行うので課題解決が可能です。また、いつでも工場見学を受け付けております。実際に工場を見ていただき製造部と打ち合わせ、その場で製図することも可能です。製品のイメージを膨らませていただくことも可能となりますので、お気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。

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