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投稿日:2023年10月30日 | 最終更新日:2023年11月2日

カテゴリ:ばねを知る

【大阪府のお客様事例】検査用キット装置を置く台を溶接・金型不要のばね線加工技術を用いて設計・製作した事例です。

大阪府にある食品衛生向上に貢献できる新サービスや新商品の開発を行っているお客様にインタビューをしました。「食の安全・安心の手段を提供する」をモットーに、微生物由来の食中毒事故をなくすため、様々な研究を実施している会社です。

今回、検査用キットを置く台をばね加工にて製作させていただきました。なぜ当社に依頼したのか、試作品を製作する際にどのように設計を進めたのかなどお話を伺いました。

– ご相談内容
「細菌を検査する際、バクットピペットという装置(下記写真)を使用します。検査中にピペットの先端が直接机に触れてしまい検査数値に影響が生じます。この課題を解決するために、先端が付かない置き台が作れないか」というご相談をいただきました。

当初、アクリルやプラスチックで置台の製作を考えていましたが、製図が必要また加工費用・試作費が掛かることから案件が先に進んでいませんでした。

– 設計製作のポイント
今回の置台の設計ポイントは下記3点です。

・製図込みの設計から納品まで一貫生産
・溶接不要かつ一筆書きの形状・デザイン性
装置の置きやすさ・安定性

図面がない試作開発だったので、当社の営業部と製造部の共同で設計をしました。他社の製品を参考にしながら設計を進めていく中で、装置の置きやすさに着目し、置台を平行ではなく、あえて少し傾斜をつけることで置きやすく取りやすいように高さなど調整しました。またステンレス材を使用することで、お客様の会社イメージである清潔さやスタイリッシュさをカタチにしました。

▼実際に製作した置台

– お客様が当社の商品を採用した理由
1.ステンレス線で製作となった場合、アクリルやプラスチックと比べて価格が安いため

2.金型も溶接も不要なため、製作までの期間が短期間であったため

3.収納するスペースも取られず、コンパクトな形状のため

製図も対応可能だったため、お客様には試作依頼のみの対応になりました。
結果、コストダウンとなり重宝していただく製品になりました。さらに他の商品の開発にも携わらせていただくことになりました。

– 取材担当者からのコメント
当初、アクリルやプラスチックで置台の製作を考えておられましたが、展示会にて弊社の展示物をきっかけにご相談いただきました。展示物からヒントを得て、新しい発想でものづくりができ、栄光技研らしさが詰まった商品になったことがとても光栄でした。また当社のモットーである「お客様の困ったを解決できる会社」が具現化できて嬉しかったです。

栄光技研では、設計から納品まで対応します。お客様のご要望に応じて、ばね製造経験50年のノウハウを活かした設計・試作を行うので課題解決が可能です。
またいつでも工場見学を受け付けております。実際に工場を見ていただき製造部と打ち合わせ、その場で製図することも可能です。お気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。

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