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投稿日:2020年7月29日 | 最終更新日:2021年6月10日
カテゴリ:ばねを知る
《第24回》自動車に使われるばねの使用例①
自動車用の部品としては様々なばねが使用されています。
使われているばねは4000個~5000個ともいわれ、その種類も多岐にわたります。
自動車には数百種類に及ぶばねが使われています。以下そのうち代表的なものを紹介します。
懸架ばね
乗り心地や走行性を左右する懸架ばねにはコイルばねと板ばねタイプがあります。板ばねは主にトラック用に使用され
ています。サスペンションばねとも呼ばれており、大形ばねのため、材料を加熱しながら加工したり、成形後に熱処理で強度
を高めたりする方法で作られます。足回りにあるため耐防錆対策が必須となり、作動回数も多いばねとなります。
弁ばね(バルブスプリング)
弁ばねは重要なエンジン部品となります。エンジンのシリンダ内の吸排気をつかさどる動的用途のばねで、耐久性が要求され
ます。またエンジンの燃焼部で使用されるため、高温環境となります。繰り返し速度、回数が大きく、温間で使用されるため
ばねの設計には動的特性、疲労特性、耐へたり性などを考慮する必要があります。材料選定も重要となります。
トランスミッション
自動車はエンジンの回転を車輪に伝達し走りますが、直接ではなく変速機を介してその伝達比率を変えます。
ギアを変えるために様々なばねが使われていて、コイルばねのほか、皿ばねやウェーブススプリングというばねも用いられま
す。