お客様事例
線加工品
𠮷川鐵工株式会社様
折り畳みハンガーの開発事例 線材加工で広がる製品づくりの可能性
𠮷川鐵工株式会社は、モノづくりに欠かせない「カシメ機(部品同士をしっかりと接合する機械)」や、工場の自動化システムを作っているメーカーです
今回は、同社が取り組まれた「折り畳みハンガー」の製品開発について、導入の背景から効果までお話を伺いました。
𠮷川鐵工株式会社様
お困りごと・導入検討のきっかけ
𠮷川鐵工様では、自社のリベッティング・マシンを活用したto-C向けの新商品開発を検討されていました。その中で、商品案として挙がったのが「折り畳みハンガー」です。
一方で、新規分野での取り組みということもあり、明確な課題があったわけではないものの、構想段階では「線材加工で狙い通りの形状を実現できるのか」という点に不安を感じられていたとのことです。
そのような中、以前の工場見学をきっかけに当社を思い出していただき、早い段階でご相談をいただきました。
初期段階で実現の可能性をご説明し、そのままスムーズに試作へと進みました。
当社を選ばれた理由
今回の取り組みでは、特別に複数社比較を行うのではなく、過去に接点のあった当社へ直接ご相談いただきました。
選定の背景としては、
工場見学の際に、さまざまな製品事例を実際にご覧いただいたことで、線材加工の技術力や自由度の高さを体感いただけたことも「一度相談してみよう」と思っていただく大きなきっかけになったとのことです。
加えて線材加工の特長である「形状自由度の高さ」も、ハンガーという製品との相性が良く、設計の幅を広げられる点が決め手となりました。
▼実際に当社にてハンガーのフック・肩部分を製造している様子です。
効果
試作から約1か月という短期間で設計開発を進め、最終的には構想通りの製品化を実現することができました。開発過程では、to-C商品としての適切な形状設計や、組立工程まで見据えた構造検討に苦労されたとのことですが、他社製品を参考にしながら試作を重ねることで、最適な形状に落とし込まれています。
線材加工を採用したことで、比較的低コストでありながら、自由度の高い形状を実現できた点についても評価をいただいています。
今回のハンガーでポイントになっているのが、𠮷川鐵工様の主力技術である「かしめ(リベッティング)」です。折り畳み構造のため、線材だけでは成立せず、「つなぐ」と「動く」を両立させる必要があります。
そこで効いてくるのが、リベッティング・マシンによるかしめ加工。
「しっかり固定されているのに、ちゃんと動く」このバランスをシンプルな構造で実現できるのが大きな特長です。

この製品は、線材加工で形をつくり、かしめ加工で機能を持たせることで成立しています。
今後について
現時点では、本業領域での線材加工品の採用はすぐには想定されていないものの、to-C領域における展開として、今後も線材加工を活用した企画の可能性を感じていただいています。
特に、ワークショップなどの体験型企画を通じた認知拡大においては、線材加工品の特性が活かせる場面も多く、今後の取り組みの広がりが期待されます。
営業担当からのコメント
今回の取り組みでは、構想段階という早いタイミングでご相談いただけたことが、スムーズな製品化につながったと感じています。
お話を伺う中でも、「まずやってみる」というスタンスで試作に進まれていた点が印象的でした。
初期段階からご一緒することで、形状検討や加工可否のすり合わせも現実的な形に落とし込めました。
線材加工は量産部品のイメージが強い分野ですが、to-C製品や雑貨分野においても、形状自由度やコストのバランスという点で有効な選択肢になり得ます。
今後も既存用途にとらわれず、新しい分野での製品開発や価値づくりに貢献できるよう、柔軟にサポートしてまいります。