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製品紹介

ばね加工

板ばね

板ばね(薄板ばね)は押さえる・挟む・固定するといった
目的で使われるばねです。
主にホースクリップや金具回りに使用されています。
板ばねの特徴と設計製作ポイントを
分かりやすくご紹介します。

板ばねの特徴

板ばねには様々な形状のものがあり、大きく分けて
①重ね板ばね ②薄板ばね
③皿ばね ④渦巻きばね
の4つに分類できます。
(皿ばねと渦巻きばねは、板ばねに含めない場合もあります。)
特に、薄板ばねは最も多用される板ばねであり、種類・形状・用途は
様々なものがありますので、このページでは薄板ばねについて解説します。
板ばねの主な特徴は2つです。

  • FEATURES
    1

    板ばねの加工方法は2種類

    熱間成形

    熱間成形は、主に900〜1,200℃という高温下で加工する方法です。
    加工に必要な力が小さく加工性が高いです。
    成形と熱処理を連続で行うため、材料の傷付きに気を付ける必要があります。

    冷間成形

    冷間成形は、主に720℃以下で加工する方法です。
    成形中の材料の温度のばらつきや加工中の熱ひずみなどに影響されにくいため、寸法形状やばね特性の精度を得ることが比較的容易です。

  • FEATURES
    2

    使用環境によって異なる材質

    板ばねはステンレス系と鉄系が主に使われています。
    電気機器等に使用される材質はりん青銅やベリリウム、洋白などがあります。
    高温環境の中で使用される場合はインコネル、薬品や海水に影響を受ける環境ではチタン等が使用されています。

設計製作のポイント

板ばね(薄板ばね)を設計製作する場合のポイントは主に2つあります。
お客様の使用環境・使用用途に応じて、一緒に設計をすることも可能です。
ばね製造会社としてお客様の最適なばねの設計
または形状や種類のご提案をします。

  • POINT
    1

    固定する箇所、負荷方向に注意

    板ばねは計算式やソフトを用いて設計をした場合でも、固定する箇所や負荷方向などで誤差が大きく出ることがあります。
    そのため、板ばねを製作する時は事前に試作を行うことをおすすめします。

  • POINT
    2

    金型設計や材料による公差に注意

    板ばねの製造はプレス加工で行われることが多いです。
    そのため、低コストで大量に板ばねを生産することが可能です。
    ただし、一気に大量生産するので微調整などの対応が難しく、スプリングバックなどを考慮した金型設計や
    材料の微妙な公差に注意しなければなりません。

仕様

板ばねの種類

重ね板ばね

薄板ばね

皿ばね

渦巻きばね

製作可能な材質

ステンレス系

鉄系

リン青銅

インコネル(耐熱用)

ベリリウム銅

洋白

純チタン

記載されていない材料も取り扱っている場合がございますので、まずはお気軽にご相談ください。

製作可能なサイズ

t0.1~2.0

材質やサイズによっては上記サイズ以外の板ばねを製作することも可能です。まずはご要望のサイズをお問い合せください。

主な使用用途

文具、ばね座金、電池ケースの電極やスイッチ

事例はこちら

板ばねについて

板ばねを設計する際に用いる基本用語の一覧や計算式の技術情報を掲載しています。
 

栄光技研は冷間成形のばねと金属部品の開発・製造を専門としています。
多岐にわたる業種の経験を活かし、お客様にぴったりの製品を提供しています。