ベンダー曲げ加工では、材料選びが仕上がりやコスト、耐久性を大きく左右します。この仕様にはどの材料がベストなのか?という判断は非常に重要なポイントです。今回はベンダー曲げ加工で使われる代表的な丸棒材の種類と、それぞれの特性・選定ポイントを分かりやすくまとめました。
実際にベンダー曲げ加工品を製造している動画です。この動画では、自動車内装部品を製造しています。
他にも様々な材質・形状のベンダー曲げ加工実績があります。詳しくは当社の製作実績をご覧ください。
ベンダー曲げ加工に使用する丸棒材の種類と特性
ベンダー曲げ加工に用いられる丸棒材は、大きく分けて鉄鋼と非鉄金属の2種類に分類されます。特に非金属とされる材料は加工が難しく、鉄鋼に比べるとコスト高になる傾向があります。
■ 鉄鋼系材料
材料名 |
特性 |
主な用途 |
炭素鋼 |
高強度・低コスト。錆びやすい |
建築・機械部品 |
ステンレス鋼 |
耐食・耐熱性が高い |
医療機器・食品装置 |
合金鋼 |
耐摩耗・高温強度 |
特殊機械・部品加工 |
■ 非鉄金属
材料名 |
特性 |
主な用途 |
アルミニウム |
軽量・ |
自動車・航空機部品 |
銅 |
優れた導電・熱伝導性 |
電気部品・熱交換器 |
真鍮 |
美観・加工性・耐食性 |
装飾品・楽器 |
材料選定のポイント
ベンダー曲げ加工において最適な丸棒材を選択するためには以下の3つの点を考慮する必要があります。
1.強度
使用環境や荷重条件を想定し、適切な材質を選びましょう。
2.耐食性
屋外・湿気・薬品など、腐食リスクがある場合はステンレスや真鍮を選びましょう。
3.加工性(納期・コストに直結)
曲げが難しい材料は工数や納期に影響するため、設計段階から確認が必要です。
材料によっては加工の可否が変わったり、試作段階で調整が必要なケースも少なくありません。
小ロットや試作にも柔軟に対応しています。詳細は試作対応についてのご案内をご覧ください。
栄光技研株式会社では、ばね材料の選定ノウハウを活かし、ベンダー曲げ加工用の丸棒材についても、設計意図・予算・納期に合わせた最適提案を行っています。「この材料で加工できる?」「コストを抑えたいけど性能は落とせない…」そんなお悩み、ぜひお気軽にご相談ください!お問い合わせフォームでご相談ください。お問い合わせフォームはこちら