ばね加工
2024年08月08日
最終更新日 2025年6月16日代替となるばね会社を探す時のポイントは?ばね製作の加工先が廃業し、新たな加工先を探していたお客様事例
近年、ばねの製作を依頼していた加工先が廃業や事業撤退し、「今後も同じばねを作ってくれる会社を探している」というご相談を多くいただくようになりました。背景には経営者の高齢化や後継者不足、新型コロナの影響による事業継続の困難など、さまざまな要因があります。
中小企業のものづくりにおいて、特定の加工先に依存しているケースも多く、突然の廃業は大きなリスクです。
今回は実際に当社が対応した「加工先の廃業によって引きばね製作ができなくなった」お客様の事例とともに、新たな加工先を選定する際の注意点をお伝えします。
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【実例紹介】引きばねの加工先が廃業し、製造がストップ
ばね製作を外注していた加工先が廃業し、新たな取引先を探していたお客様とのやり取りをご紹介します。そのお客様は、両絞りばねと呼ばれている引きばねの1つを取り扱っておられました。
お客様から、「両絞りばねを製作していた外注先が廃業してしまい、製造ができなくなった」とご相談をいただきました。通常の引きばねよりも高い技術力を必要とし、かつ鍍金処理まで施された特殊な仕様。さらに、廃業した加工先は採算度外視の価格で対応していたこともあり、コスト面でも課題を抱えていました。
当社では、お客様から現行品の問題点やご要望を丁寧にヒアリングし、特に耐久性やフック部分の弱さに注目。材料変更と設計の見直しを行い、試作にて確認いただいたところ、技術的要件を満たすと評価され、正式なお取引へとつながりました。現在も継続してご依頼をいただいております。
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ばねの加工先を変更する際の注意点
新しいばね加工会社を探すときには、以下の3点を事前に確認・調整することが重要です。
1.技術力(品質)
以前の加工先が図面にないノウハウで対応してくれていた場合、それを新しい会社で再現するには丁寧な情報共有と打ち合わせが必要です。
2.コスト
長年付き合いがある加工先と比べて、製造条件や輸送コストなどの要因で、コストアップの可能性があります。特に同等品質を維持したい場合は、価格に対する考え方を整理しておくことが大切です。
3.納期対応
突発的で短納期な発注に対しても要望通りに対応することも、新たな加工先では難しくなる可能性があります。事前に品質同様、綿密な打合せが必要となります。
3点から、既存の加工先から新しい加工先へ変更される場合には、事前に細かく打ち合わせをされることをおすすめします。
「ばね加工を引き継いでくれる会社が見つからない…」「既存品の図面はあるが、うまく加工してもらえない…」このようなお悩みがある場合、ぜひ一度ご相談ください。
栄光技研株式会社ではばねや金属加工を中心に、多数の引き継ぎ・代替製作に対応してきた実績があります。お問合せフォームまたはお電話にて、お気軽にご相談ください。
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