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もっと知りたい 技術コラム

加工先の選び方で失敗しないために|コスト・精度・納期別に最適な依頼先を解説

コスト?精度?納期?加工先の選び方を目的別に説明します。

「なるべく安く、でも精度も納期も妥協できない…」加工先の選定で悩んだことはありませんか?
設計や購買担当の方からは「コスト重視か精度重視か、判断が難しい」というご相談をよくいただきます。目的や条件に合わせた選び方をしないと、品質不良や納期遅れにつながるリスクもあります。
今回は、加工先を「コスト」「精度」「納期」の3つの視点から整理し、目的に合った最適な選定方法を解説します。

加工先の選定でよくあるトラブルとは?

加工先の選び方を間違えると、次のようなトラブルが起こりがちです。
●価格だけで選んだら、公差が全く合わず再加工に…
●いつもの外注先に出したけど、特殊形状に対応できず納期遅れ
●設計変更が多い試作なのに、柔軟に対応してもらえなかった
トラブルを防ぐには、目的に応じた優先順位と、社内外の対応範囲の把握が不可欠です。

目的別|最適な加工先の選び方

1. コスト重視の場合
価格を抑えたい場合は、シンプルな形状でロット数が多いものを量産に特化した加工先へ依頼するのが有効です。ただし、単価だけで判断すると、後から不具合が出て再加工や納期遅延につながるケースもあるため注意が必要です。
ロット・形状別の内製や外注対応範囲については、こちらをご覧ください

2. 精度重視の場合
荷重公差がシビアなばねや組立時に干渉が発生しやすい金属部品など、寸法やばね特性の再現性が求められる製品は、検査体制や材質別の加工ノウハウがある先を選ぶことが重要です。

3. 納期優先・試作対応の場合
試作や短納期の案件では、スピード感がある加工先を選ぶことがポイントです。とくに設計変更が頻発するような段階では、社内で状況を把握しながら進められる方が効率的。

判断に迷ったときのチェックリスト
※上記は一例であり、すべての案件に当てはまるものではありません。詳細な可否判断には個別の仕様確認が必要です。

項目

コスト重視

精度重視

納期・試作重視

数量

多い

少〜中ロット

少数対応OK

公差

±0.5mm程度

±0.1mm以内

やや緩くても可

材質

硬鋼線

要相談

軽量材・汎用材

材質別の向き不向きについては、材質別の加工対応表を参考にしてみてください。

「何を優先するか」を明確にし、それに合った依頼先を選ぶことです。
栄光技研株式会社では、ばね加工(押しバネ・引きバネ・トーションバネ)やベンダー曲げ加工など社内設備を活用した提案と、用途や優先順位に合わせた外注先の選定も含めてご相談を承っています。
「この加工って社内対応できる?」「どこに出すべきかわからない…」と迷ったら、ぜひ一度ご相談ください!お問い合わせフォームはこちら

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