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ベンダー加工における丸棒材とパイプ材の特徴と違いについて説明します。

ベンダー加工における丸棒材とパイプ材の特性と相違点について解説します。

ベンダー加工は、専用の機械で棒材やパイプ材を曲げ、さまざまな形状の部品を製作する加工方法です。ここでは、丸棒材とパイプ材のベンダー加工の特徴や違い、調達時に気を付けたいポイントをご紹介します。

実際にベンダー機にて丸棒材を加工しています。

丸棒材のベンダー加工の特徴

丸棒材のベンダー加工について特徴や加工方法について解説します。

●特徴
丸棒材は中実(円柱状)で、曲げ加工時に変形しにくいのが特長です。比較的高精度な曲げが可能で、強度も安定しています。
●注意点
大径になると加工に大きな力が必要
小さな曲げ半径では亀裂が生じやすい
●主な加工方法
ロールベンダー:ロールで徐々に曲げるため、長尺や緩やかな曲げに適します。
プレスベンダー:金型で一気に曲げるため、短尺や角度指定に強み

パイプ材のベンダー加工

パイプ材のベンダー加工の特徴や加工方法について解説します。

●特徴
パイプ材は中空であるため、曲げ加工時に変形しやすいという特徴があります。特に薄肉のパイプ材では曲げた部分が潰れたり、シワが寄ったりすることがあります。そのためパイプ材のベンダー加工では様々な対策が行われます。

●加工方法
パイプ材のベンダー加工では、主にロータリーベンダーが使用されます。ロータリーベンダーは、回転する金型に材料を巻き付けるようにして曲げる方法です。パイプ材の変形を防ぐために、芯金と呼ばれる金属製の棒をパイプの中に入れて曲げることがあります。用途は主にパイプ材のベンダー加工品は水道管、ガス管、自動車のマフラーなどが挙げられます。

丸棒材とパイプ材のベンダー加工における違い

1.変形のしやすさ
丸棒材は変形しにくいですが、パイプ材は変形しやすいです。
2.使用するベンダーの種類
丸棒材はロールベンダーやプレスベンダーが使用されることが多いですが、パイプ材はロータリーベンダーが使用されることが多いです。
3.変形を防ぐための対策
パイプ材は芯金を使用するなど変形を防ぐ対策が必要になります。
4.その他
材料の種類や厚さによって、曲げられる角度や半径が異なります。曲げ加工によって、材料の強度が低下する場合があります。曲げ加工後には残留応力が発生することがあります。
丸棒材に使用する材料について詳しくはこちらを

栄光技研株式会社では、ロールベンダーを使用した丸棒材ベンダー曲げ加工機「ロボアーム MB13-3DC」を導入しています。曲げ加工のシミュレーションを行うことで加工後の形状を事前に確認することができます。丸棒曲げ加工でお困りの方はぜひお問い合わせフォームでご相談ください。
お問合せはこちら

 

 

 

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