製品開発や治具の設計に欠かせないバネ。中でも試作段階での対応の質は、その後のコストや納期に大きく影響します。今回は押しばね・引きばね・トーションばねなどの試作を検討中の方に向けて、依頼前に確認しておくべきこと・設計の進め方・費用感や注意点を分かりやすく解説します。
実際にトーションバネを製造している動画です。サンプル品の情報のみで製図・詳細設計まで対応しました。
ばね試作を依頼する前に社内で確認しておくこと
バネメーカーにスムーズに相談するために、以下の4点を社内で事前確認しておきましょう。
バネ試作のご依頼から納品までの流れはこちら
1.予算感(費用の目安)
・試作数が少ない場合、1個数千円〜数万円と割高になる傾向があります。
・精度(公差)の要件次第で、コストは大きく変動します。
2.納期とスケジュール感
・材料の在庫、形状の複雑さ、加工方法により納期は変動します。
・「〇日までに必要」「急ぎで○個だけほしい」などは、最初に明確に伝えるのがベストです。
3.図面の有無
・図面があると製作スピードが向上します。
・図面がなくても、使用環境・寸法・参考画像などの情報から設計対応可能です。
4.試作の目的と今後の展開
・「量産につながる試作」か、「1回限りの試作品」かがポイントになります。
・開発全体のスケジュールも伝えておくと、提案の精度が上がります。
バネ試作の価格はどう決まる?
バネ試作の価格は以下のような要素で決まります。
要素 |
内容 |
材料費 |
ステンレス、ピアノ線、SWC等、線径・表面処理で変動 |
加工費 |
手加工 or 自動機、試作数量により変動 |
工法 |
一品モノ→手加工、量産に近い形→自動機での加工も可 |
試作数量 |
少量だと1個あたりの単価は高めに(数千円〜数万円/個) |
バネ設計時のポイントと注意点
バネ設計は、単体仕様だけでなく「製品全体の組立性」「コスト」「使用環境」まで視野に入れることが重要です。
当社の試作品実績の詳細はこちら
◆使用環境(温度・湿度・腐食環境など)に合った材料選定
◆荷重条件や作動範囲をふまえた寸法設計
◆製品全体での組立効率の最適化(線加工部品への置き換えなど)
試作時に量産と同じ設備を使うことで、製品評価〜量産立ち上げがスムーズに進みます。
栄光技研株式会社では、量産と同じ機械で試作を行うため、試作から量産への移行がスムーズです。押しばね・引きばね・トーションばねなど、多種多様なバネの試作を承っております。
図面がない段階からでも、お気軽にご相談ください!試作をご検討の方は、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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