本文へ移動

もっと知りたい 技術コラム

SS400黒皮材とは?ミガキ材との違いとベンダー曲げ加工のポイントを解説!

SS400には大きく分けて「黒皮材(HR材)」と「ミガキ材(CD材)」の2種類があります。今回は、SS400の黒皮材の特徴からベンダー曲げ加工時のポイントまで、わかりやすく解説します。

SS400における黒皮材とミガキ材の違い

SS400には大きく分けて「黒皮材(HR材)」と「ミガキ材(CD材)」の2種類があります。それぞれの特徴を表でまとめました。

項目

黒皮材

ミガキ材

表面状態

黒い酸化皮膜(スケール)あり

平滑でメタリックな光沢

寸法精度

やや低い(公差が大きい)

高い(公差が小さい)

価格

安価

黒皮材より高価

加工工程

熱間圧延のまま使用 引抜き・研磨などの追加加工あり

主な用途

構造材・架台・外観不問の部品

精密部品・外観重視の製品

黒皮とは、鋼材の表面に形成される酸化鉄の薄い皮膜(ミルスケール)のことです。スケールがあることで製造工程がシンプルになり、材料コストを抑えられます。その一方で、表面がやや粗く、錆びやすいという特徴もあります。

 

ベンダー曲げに黒皮材が使われる理由

ベンダー曲げ加工において、SS400黒皮材が選ばれる理由は主に以下の3点です。

1.コストの優位性
黒皮材はミガキ材より一般的に安価です。架台・ブラケット・カバー類など、外観よりも強度・コストが優先される部品では黒皮材が第一選択となります。

2.流通量の豊富さ
SS400黒皮は鉄鋼材料の中でも流通量が非常に多く、板厚・サイズのバリエーションが豊富です。急な発注にも対応しやすい点が現場では重宝されます。

3.構造材として十分な強度
SS400は引張強さ400N/mm²以上を確保した構造用鋼材です。適切な条件で加工すれば機械的特性が大きく低下することはありません。そのため、フレーム部材や設備部品などでも安心して使用できます。

 

SS400黒皮材をベンダー曲げする際の注意点

黒皮材のベンダー曲げは以下の注意点をしっかり押さえておきましょう。
▪スケール(黒皮)の剥離
曲げ加工時の変形によって表面のスケールが剥がれ落ちることがあります。剥離したスケールが金型に噛み込むと、製品表面に傷がついたり、寸法精度が落ちる原因になります。

▪ローラー・金型が早く摩耗する
黒皮のザラザラした表面は、テーブルベンダーのローラーやロボアームの曲げ型に通常より大きな摩擦をかけます。

▪溶接・塗装をする前に表面処理が必要
曲げ加工の後に溶接や塗装を行う場合、黒皮がついたままだと溶接では内部に気泡ができやすく、塗装では塗料がうまく密着しないことがあります。

SS400 を使用した製作実績

弊社で対応したベンダー曲げ加工品(SS400)を紹介します。

1、自動車部品に使用するベンダー曲げ加工品
2、U字加工を用いたフック形状ベンダー曲げ部品
3、家庭用品に使用するベンダー曲げ加工品

栄光技研株式会社では、SS400黒皮材のベンダー曲げ加工にも対応しています。「図面はあるが加工業者を探している」「SS400黒皮で加工できるか相談したい」「材料選定から検討したい」といった場合でも、お気軽にご相談ください。

お問い合わせフォームはこちら

技術コラム 一覧に戻る