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線径が太くなると要注意?φ4.0㎜以上の線加工で知っておきたい設計ポイント

線加工品は「シンプルな形状であれば加工も簡単」と思われがちですが、線径が太くなるだけで加工難易度が上がるケースは少なくありません。細い線径と同じ感覚で製作すると、「角度が合わない」「形状が安定しない」といったトラブルが起こりやすくなります。
今回は、φ4.0㎜以上の線加工において、設計段階から注意しておきたいポイントを整理します。

線径が太くなると何が変わるのか

線径が太くなると、加工現場では次のような変化が起こります。

•材料が硬くなり、スプリングバック(戻り)が大きくなる
•曲げ加工時に、角度や形状に制約が出やすくなる

細い線材で問題なく加工できていた形状でも、線径が太くなるだけで「同じようには曲がらない」という状況が発生します。

太線加工で起きやすい設計トラブル

φ4.0㎜以上の線加工では、次のようなご相談をいただくことが多くあります。

角度が合わない・バラつく
•スプリングバックが大きく、狙った角度が出にくい
•曲げ順の影響で、仕上がりに差が出やすい
図面通りに加工しても、角度がズレたり、ロットごとにバラつくことがあります。

曲げRがきつすぎる
•機械的に加工できない場合がある
•無理なR指定は、割れやキズの原因になることも
図面上では成立していても、実際の加工では対応できないケースがあります。

直線部が歪む・うねる
•巻き材特有のクセが出やすい
•矯正工程の有無で仕上がりに差が出る
太線加工では、直線部の安定性にも注意が必要です。

φ4.0㎜の線加工品製作事例

実際に、弊社にて対応したφ4.0㎜の線加工品の製作事例をご紹介します。

1.自動車内装部品に使用する自由長300㎜の線加工品
2.農業関連部品に使用するフォーミング加工品
3.設計開発した曲げ工程が20工程ある線加工品

図面では分かりにくい加工側の制約

設計図面だけでは、加工現場での制約や判断基準が分かりにくいことがあります。φ4.0以上の線加工では、図面上は成立していても、加工条件によって結果が変わることがあります。

例えば、
•使用できる加工機の限界
•段取り替えや治具対応が必要になるケース
•試作と量産で加工条件が変わること
そのため設計段階では、
•曲げRや角度に、どこまで許容があるのか
•公差をどこまで求める必要があるのか
といった整理をしておくことが重要です。

線径が太くなるだけで、線加工の難易度やリスクは大きく変わります。栄光技研株式会社では、設計段階からのご相談にも対応し、加工方法や形状についてのご提案を行っています。「この形状は加工できるのか?」「量産時に問題が出ないか?」そんな不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

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