機械の安全性や寿命を確保する上で欠かせない部品のひとつがトルクリミッターです。特にバネ式トルクリミッターは最も一般的で、使用するバネの種類や特性によって性能が大きく左右されます。今回はトルクリミッターにおけるバネの役割と種類について解説します。
トルクリミッターについて
トルクリミッターは、機械に過剰なトルク(回転力)が加わった際に動力を遮断し、機械の破損を防ぐ安全装置です。想定外の負荷や故障によって大きなトルクがかかると、部品の破損や機械の停止につながる可能性があります。自動車や産業用ロボットの関節部分、各種駆動機構など、幅広い機械で使用されています。
トルクリミッターにおけるバネの役割
バネ式トルクリミッターでは、バネが作動トルクを決める重要な役割を担っています。
▫力の蓄積と解放
バネは一定の力までトルクを蓄え、余剰な力を解放することで機械を保護します。
▫作動トルクの調整
バネの強さを変えることで、トルクリミッターが作動するトルク値を精密に設定可能です。
バネの種類について
トルクリミッターに使用されるバネの代表例は以下の通りです。用途や機械構造に応じて、最適なバネの種類や特性を選定することが重要です。
◦コイルスプリング:圧縮・引っ張りに対して反発するらせん状のバネ。
コイルスプリング(押しバネ)の加工実績はこちら
◦板バネ:薄い板状のバネで、曲げによって力を蓄える。
板バネの加工実績はこちら
栄光技研株式会社はトルクリミッターの用途や機械構造、必要トルクに応じて設計試作から量産までのご提案が可能です。バネの選定や耐久性に関するお悩みも含め、まずはお気軽にご相談ください。