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お知らせ

【第101回】人間の温かさ

留学編の最終回となります。

英語を学び、外国の文化を知り、いろんな人の関わりのなかで、人間好きが高まってきたように思います。

幼いころからずっとというより、成長しながら高まってきたような感覚です。

ホームステイ先では、もちろん、観光中に困った時に助けて頂いた地元の方々、つたない英語を何とか聞き取って、助けていただいた皆様。人間の温かさは、万国共通でした。

帰国後、私もなるべく道に迷っている外国の方に出会ったら、お手伝いするよう努めています。

(最近は英語力の低下により、かなりドキドキしながら勇気を振り絞って対応しています。)

そして旅の締めくくりに、忘れてはならない出来事がありました。約一ヶ月の海外生活を終え、関空から自宅に戻る際、公共の交通機関を使用しました。最寄り駅までは、エレベーターやエスカレーターをうまく使うことができ、何とかとてつもない重いキャリーバックを持ち帰ることが出来ていました。

しかし最後の最後、最寄駅で、とてつもなく長い階段をどうしてもキャリーを持って上がらなくてはならない状況に。

私の中で30秒くらいガーーーーン。どうしよう・・・きっとそういう表情をし、ぼーーっと立っていたと思うのです。

その時、救世主が現れました。

おそらく、野球部に所属しているだろう男子高校生が、「持って上がりましょうか。」と声を掛けてくれたのです。

なんということでしょう(笑) 「申し訳ないので、…」と言い終わる前に、ささっと持って、長い階段を上がってくれました。

海外からの帰国した安堵感の上に、彼のやさしさが本当に沁みました。きっと素敵な大人になられていると思います。

何のお礼もできず、お名前も、高校名も分かりませんが、照れくさそうな彼の笑顔とともに良い思い出として私の中に残っています。

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