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常務ブログ
2020年03月24日
【第5回】無茶ぶり
無茶ぶりと聞くとあまり良いイメージが湧かないかもしれません。私は良い意味で社員たちに言っています。
会長・社長そして私の共通している考えの一つとして、「人の成長および会社の成長には必ず負荷が必要だ」ということ。
なので、会社の成長と個人の成長を促すための負荷、それを無茶ぶりと言っています。
約10年前、リーマンショック後がんばって立て直していこうという時期に栄光技研に入社した私。
会社経営者と結婚するのだから、当然一緒に会社をするという考えは全く私の中にはありませんでした。(今となれば、お恥ずかしいですが・・・)
折りに触れ、会社の状況を社長(現会長)から聞いているとかなり厳しい状況にあることは理解し始めていましたが、それでも私にできることはイメージできず・・・。知識も、経験もないし、経営なんて・・・。
最終的には、「会社をよくするためなら、何をやってもよいから、とにかくやってみてくれ。」
まさかの会長の無茶ぶり!!!その一言で入社が決まってしまいました。
そして10年が経ち、今では私が無茶ぶりを受け継いでいます(笑)
そのターゲットとなったのは製造部のMさんです。
人一倍努力家で、慎重派な製造部Mさん。
入社以来の成長、そして毎日の仕事ぶりがすばらしく、この人材をさらに成長させていくためにはどうしたらよいだろう。
彼の長所やものづくりに対する意欲に会社はどう応えていくべきだろうと考えていたところでした。
製造部が、現在当社の技術の要である複雑な線加工に挑み始めたのは約15年前。
この分野に商機があると判断した会長は、設備を次々に導入。
しかし、初めて扱う設備であったため1年ほど思うように稼働しなかったとか・・・。
当時その無茶ぶりに挑んだのが、現社長と現工場長。
当時だから許される、「できるまで帰れません」の日々を繰り返したそうです。その経験と若手社員の入社とその成長。
栄光技研だからできるものづくりに、またゼロから挑んでみてもいいのではないかと思ったのです。
その派生として立ち上がった金属加工のプロジェクト。会社の強みを増やしたいと長年温めていた計画していたものです。
当初は経験者を採用するまたは指導者を期間限定で採用するなど、製造担当をどう育成するか議論をしてきました。
最終的な判断は、「今の製造部ならゼロからでも技術習得できる、任せてみよう!」というものでした。
計画を深めていく中で、性格を考慮した上で製造部Mさんに任せてみたいという思いも生まれていました。
これが私の無茶ぶりの一例です。笑
現在プロジェクトは進行中。期待通り Mさんは責任感をもち、技術習得に努めながら、ものづくりに励んでくれています。
また、会社全体のプロジェクトとして、製造部・業務部・営業部が各々の仕事において、工夫し、改善し、前に進めてくれています。
ご厚意で、技術指導をしてくださる方にも恵まれ、少しずつではありますが、実績を積み重ねています。
今後も、努力してまいります。栄光技研の新たなチャレンジにご期待ください。