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お知らせ

【第82回】曾祖母の存在

体が小さくて、働きものだった曾祖母。子供のころ、小さいばあちゃんと呼んでいました。

優しくて、子供が好きで、幼いころたくさん遊んでもらいました。小学校高学年になると、他愛もない話をすることがとても楽しかった思い出があります。私が大学生の時、亡くなってしまいましたが、つらいことがあった時、ふと曾祖母の顔を思い出すから不思議です。

私の実家は、4世代が一緒に生活をしていました。親に叱られた時、きょうだいげんかをした時、暇なとき、嫌なことがあった時、祖父母の部屋に行ったり、曾祖母の部屋に行ったりすることができていました。

曾祖母の話でよく覚えていることは、とにかく家族のために働いた話です。農業で生計を立てていたらしいのですが、若くして夫を亡くし、子供5人を育てていたため、決して豊かではなかったようです。家族全員が、食べていくために一生懸命仕事をする。そんな家族のために、できるだけ温かいご飯を食べさせてやりたいと家事に励んだそうです。今の私と同じ年くらいの時だと思います。本当に苦労をしたと思います。その苦労を知っているから、私の父が家を建てるとき、一番日当たりのよい部屋を曾祖母の部屋に決めたと聞いたことがあります。曾祖母が頑張りぬいてくれたから、今の私につながっています。

優しくて、強い曾祖母に今も見守ってもらっている感じがしています。

いろいろありますが、今の私の悩みなど曾祖母の苦労に比べたら、小さいものだと思います。

自分に自信がなくなった時、私にも曾祖母のDNAが流れている、だから大丈夫と自分に言い聞かせます(笑)

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