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2020年08月03日
【第89回】海外での体験①
大学生のころ、短期留学で一カ月ほどオーストラリアで過ごしたことがあります。
大学のプログラムの一つなので、同じ大学のメンバーと一緒でした。ホームステイをしながら、大学に通うプログラム。
今でも思い出すほど、楽しかったですね~。ホームステイは、貴重な体験でした。
キャリアウーマンであるホストマザーと猫1匹のお宅にお世話になりました。自立した女性でした。
優しくて、聡明で、自分の人生をしっかり歩んでいる方でした。ホームステイというと夫婦と子供たちのイメージがあったため、最初は少し戸惑いましたが、とてもよい勉強もさせていただきました。20代前半の私は、自分の足で自分の人生を歩くというお手本を目の当たりにしたという感じです。しっかり働いて、しっかり遊ぶ。しっかり稼いで、しっかり使う。
投資もする。社会貢献もする。今でも尊敬しています。
また、自分の語学力があまりにもつたなく歯がゆい思いもしました。必死で聞きたくて、伝えたくて、勉強もしました。
(中学校から英語の勉強してこのレベル・・・とかなり落ち込み、恥ずかしい思いをしたのです 笑)
ホストマザーから、いつも言われたのが、「自分の意見をはっきり述べること」でした。
どちらでもいいではなく、自分で決めること、自分を主張することを常に求めてくれました。
初日から、「あなたの朝食はあなたで準備してね。食べたいものを買い物に行くわよ~、何が食べたいの?という感じ。朝食の準備も、ランチボックスの準備も全部自分でお願いね。できるよね?」
友人たちは、「朝起きたら、朝食の準備ができていて、子供たちと食べてるよ~お弁当も子供たちと同じように準備してくれているよ~」 ホームステイといえば、こんな感じをイメージしていたので、驚きの連続でしたが、1週間もすれば、ホストマザーとよい距離がつかめて、これは、これでとても充実していました。
「私は家で仕事をしてる。でも、質問はいつでもOK!聞かれなければ、教えないわよ(笑)」
ホームステイはお客様ではないでの当然のことなのですが、まだまだ修行の足りない私は面を食らっていました(笑)
主張しなければ、ほっとくよ~ということです。この一カ月で、人生観がガラリと変わりました。
知らず知らずのうちに、「みんながよければ、それでいい」ばかりになっていたことに気づきました。
その後、何事においても、自分の意見をもつようこころがけるようになりました。そのうえで、どう行動するかを決める。
異文化の中に身を置くことで、大切なことに気づくことができました。