お客様事例
線加工品
大阪府様
展示会での出会いがカタチに、強度とデザイン性を両立したバネ材活用製品開発事例
JACAJACA様は、長年にわたり雑貨や革製品の企画・製作に携わりながら、展示会などを通じて新しい素材や加工方法を探し続けてこられました。その中で、弊社との出会いから製品開発につながったエピソードなどお話を伺いました。
お困りごと
革製品や雑貨の企画・製作に携わる中で、常に新しい素材や加工方法を模索してきたJACAJACA様。
しかし、「強度と軽さを両立できる素材がなかなか見つからない」「デザイン性とコストのバランスが難しい」といった課題に直面していました。特に金属素材では強度が出すぎて扱いにくい、あるいはコストが高いという壁がありました。
きっかけ
その転機となったのが展示会での出会いでした。
「勧業展で御社を知り、バネ材という素材の特性に魅力を感じました。強度を保ちながらも軽く、力を加えても元に戻るという性質は、まさに理想的でした。」
最初に取り組んだ「ドレミホルダー」を皮切りに、試作を重ねながらバネ材の可能性を製品づくりに応用していきました。
効果
▪製品力の向上
ハンガーブレスレットでは、細身ながら6kg程度の荷重に耐えられる強度を実現。軽量でコンパクト、しかもコストにも合致しました。
▼実際にハンガーブレスレットに使用されている線加工品です。
▪商品展開の広がり
翌年には「ちょい掛けストラップ」を開発。シンプルで使いやすいデザインが幅広い層に支持され、販売の幅が広がりました。
▪開発スピードと精度の向上
展示会を通じて得られた素材との出会いや試作を重ねた改良の積み重ねにより、「時間はかかっても納得のいく製品を作りたい」という想いを形にできました。
今後の展望
「断面処理や仕上げの効率化はまだ課題ですが、協力会社との連携や新しい加工技術の導入で改善できると考えています。今後も新しいアイテム開発に挑戦したいです。」
営業担当からのコメント
お客様のこだわりやイメージを丁寧に伺いながら、素材の持ち味をどう活かすかを一緒に考えてきました。「強度と軽さ」「デザイン性とコスト」という相反する条件を乗り越える過程は、私たちにとっても大きな学びになりました。
特に、完成したハンガーブレスレットは代表の平岩も気に入っており、プライベートでも愛用しているほどです。
展示会での出会いをきっかけに、こうして製品として形になるまでご一緒できたことをとても嬉しく思います。今後も現場での対話やひらめきを大切にしながら、新しいアイデアを一緒に形にしていけるパートナーでありたいと思います。