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もっと知りたい 技術コラム

ハンガーってどうやって作ってる?栄光技研のハンガー製作の裏側を覗いてみた

普段何気なく使っている「ハンガー」。金属製のハンガーをよく見ると、1本の線材がさまざまな位置で曲げられ、フックや肩部分などの形状が作られています。
では、このハンガーは実際にどのような工程で製作されているのでしょうか。
今回は、栄光技研で実際に製作したハンガーを例に、材料となる線材がどのように加工され、ハンガーの形状になっていくのかを解説します。

まずは図面・仕様を確認

「ハンガーを作ってほしい」と依頼を受けても、いきなり材料を機械にセットして加工を始めるわけではありません。
まず確認するのが、製品の図面や仕様です。

例えば、
•材質
•線径
•全体寸法
•曲げ位置
•曲げ角度
•フック部分の形状
•左右の寸法
•表面処理の有無
•必要数量
などを確認します。

ハンガーといっても、形状や用途によって必要な仕様は異なります。図面に記載された寸法を確認するだけでなく、その形状をどのような加工方法で実現するかを考えることが重要です。

「どうやってこの形を作るか?」を考える

図面を確認したら、次に考えるのが加工方法です。線材曲げ加工では、どこから曲げるのか、どの順番で曲げるのか、どこを基準にするのかによって、最終的な形状が変わります。
例えば、ハンガーの左右が対称になっている場合、左右の曲げ位置や角度が少しずれるだけでも、完成した製品の見た目に差が出ます。
単純に「線を曲げる」のではなく、図面の形状を実際の加工でどう再現するかを考えることが、製作の最初のポイントになります。

材料は、1本の線材

加工に使用するのが、ハンガーの材料となる線材です。この線材を必要な長さに送り出し、決められた位置で曲げていくことで、少しずつハンガーの形状に近づけていきます。
使用する加工方法のひとつが、ワイヤーフォーミング加工です。
ワイヤーフォーミング加工は、線材を送りながら曲げや成形を行い、さまざまな形状を作っていく加工方法です。

ワイヤーフォーミング加工によるハンガー製作

加工方法を決めたら、実際に線材を加工していきます。線材を送り出し、決められた位置で曲げることで、フック部分や肩部分など、ハンガーを構成する形状を作っていきます。
同じ線径・同じ材質の線材でも、曲げる位置や角度が少し変わるだけで、完成した形状には違いが出ます。
また、線材は曲げた際に元の形状に戻ろうとする性質があります。これをスプリングバックといいます。
そのため、狙った形状に仕上げるには、実際の加工結果を確認しながら加工条件を調整することがあります。

今回ご紹介しているハンガーは、ワイヤーフォーミング加工だけで完成するものではなく、一部にカシメ加工があります。
カシメ部分については、近隣の協力会社にて対応しています。
このように製品の形状や仕様によって必要となる加工が異なる場合でも、必要な工程を確認しながら製作を進めています。

実際に今回ご紹介したハンガーは、お客様へ納入しています。
製作したハンガーの納入事例はこちら

試作して、形状を確認する

加工条件を決めたら、実際に製品を加工して形状を確認します。
例えば、
◦フック部分の開き具合
◦左右のバランス
◦全体の外形
◦曲げ位置
◦各部の寸法
などです。

特にハンガーのような外観形状が重要な製品では、わずかな曲げ位置の違いでも完成品の印象が変わります。必要に応じて加工条件を調整しながら、図面の形状に近づけていきます。

「少しのズレ」が製品の形を変える

ハンガーのような形状品では、わずかな寸法差でも外観に影響することがあります。
例えば、片側の曲げ位置が少しずれるだけで、左右のバランスが変わって見えることがあります。
また、フック部分の角度や開き具合によっても、完成した製品の形状は変わります。

そのため、
加工する

製品を確認する

条件を調整する

再度加工する
という工程を繰り返しながら、狙った形状に近づけていきます。

線材を使って複数の曲げを組み合わせる製品では、図面上の寸法だけでは判断できない部分もあるため、実際の加工品を確認しながら加工条件を調整することがあります。
加工が終わったら完成、というわけではありません。出来上がった製品が図面通りの形状になっているかを確認します。

例えば、
•外径
•フック部分の寸法
•曲げ位置
•左右のバランス
•外観
などを確認します。

寸法の確認には、ノギスやスケールなどを使用します。製品の形状によっては、専用の治具などを使用して確認する場合もあります。試作や調整の段階で加工条件を確認し、安定して加工できる状態へ。

1本の線材がハンガーになる

加工前は、1本の金属線だった材料。

そこから、

図面・仕様の確認

加工方法の検討

線材の準備

ワイヤーフォーミング加工

試作・調整

寸法・形状の確認

量産

という工程を経て、1本のハンガーになります。

当社での線曲げ加工品の実績はこちら

製品を図面通りの形状に仕上げるためには、単に線材を曲げるだけではなく、材質や線径、曲げ位置、曲げ角度、加工順序などを考えながら製作する必要があります。

栄光技研株式会社では、ハンガーをはじめとしたワイヤーフォーミング加工のほか、ばねや各種線材加工にも対応しています。線径や材質、形状、数量などの仕様に応じて、試作から量産までご相談いただけます。
「この形状を線材で作れる?」
「図面はあるけれど、どのような加工方法になるか分からない」
「まずは試作品を作って確認したい」
といった場合も、お気軽にご相談ください。
図面や製品仕様などを確認し、形状や用途に合わせた加工方法を検討します。

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