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精度を保ちながら加工スピードを上げるには?工具・材質・条件の見直しポイント

加工スピード、工具や材質が精度にどんな影響を与えるのかを、わかりやすく解説します。

加工スピードを上げたいけど、寸法精度を落としたくない…これは設計者や現場担当者が日常的に直面する悩みです。今回は加工スピード、工具や材質が精度にどんな影響を与えるのかを、わかりやすく解説します。

加工スピードと精度の関係

加工速度が上がると、加工時間は短縮できますが、寸法精度や表面仕上げにわずかな影響が出やすくなります。

◦低速加工:寸法精度◎、加工時間△
◦高速加工:寸法精度△、加工時間◎

現場では、どこまで精度を求めるかを事前に決めることが重要です。

バネ材加工で精度に影響するポイント

バネ材加工で精度に影響するポイントを大きく分けて3つ解説します。

1、線径が太いバネ
線が太くなると、機械で曲げたあとに「少し戻ろうとする力(曲げ戻り)」が大きくなります。

2、複雑な形状のバネ
曲げが多いバネは、加工する順番によって仕上がりが変わります。「どこから曲げると形が安定するか」を事前に検討し、順序を工夫して加工しています。

3、硬い材質のバネ
硬い材料は、加工後に強く戻ろうとする力があります。熱処理で形状を安定させることで、寸法のばらつきを防いでいます。

栄光技研の現場での精度管理

栄光技研では、加工精度を保つために以下の流れで管理しています。

▪材料チェック:加工前に線グセのバラつきを確認
▪寸法確認:加工後に抜き取り検査などで寸法をチェック
▪仕上げ調整はなし:全て機械加工と熱処理で精度を確保

加工スピードと精度の両立は、条件を理解し、現場で工夫することで十分に実現できます。バネ材の場合は、材質そのものよりも線径・形状・加工順序の最適化がポイントです。
栄光技研株式会社では、手加工による仕上げは行わず、機械加工と熱処理によって安定した精度を実現しています。ばね加工でお困りの方は、ぜひお問い合わせフォームよりご相談ください。

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