複合機のふたには自動原稿送り装置が装備されています。複合機には様々な箇所にバネが使われており、給紙トレーやカートリッジに組み込まれています。複合機のふたに使われるバネは、トーションバネが多いです。今回は、ふたの開閉を行う際に可動するヒンジに使われているトーションバネについて説明します。
複合機について
オフィスなどで使われている複合機のふたには、コピーやFAXをする際に用紙をセットすると自動で取り込み、読み取り後に排出する自動原稿送り装置(ADF)がついています。複合機のふたと本体を繋ぐ部分には、トーションバネを使用したヒンジが用いられ、スムーズなふたの開閉を可能にしています。自動原稿送り装置自体に重さがあることから、ふたの開閉時に生じやすい衝撃を抑え、開閉しやすくすることができます。
複合機のふたのバネの役割
複合機のふたに使われているバネは、ふたと複合機本体の取り付け部分に組み込まれています。自動原稿送り装置の重さによって、複合機のふたを開ける際に比較的大きな力が必要になり、閉める際には衝撃が生じやすい特徴があります。バネが機能することで、スムーズで安全なふたの開閉の役割を果たしています。
使用するトーションバネの特徴
使用するトーションバネはアームの角度によって荷重が変わるのが特徴です。荷重によって、自動原稿送り装置の重さとのバランスをとり、複合機のふたを持ち上げるときに感じる重さを軽減します。巻かれたトーションバネが元に戻ろうとする時、反発する力が発生します。反力により、ふたを閉める際の衝撃を緩和することができます。
トーションバネの設計ポイント
トーションバネの設計のポイントは、アームの形状と角度です。その他にも線径や組付け位置によって荷重が大きく変わります。腕の破損が原因でふたがきちんと閉まらなくなることがあります。同じ機能としてトーションばねが使用されている炊飯器の事例の詳細はこちらをご覧ください。アームの角度や長さが数ミリ違うだけで組み付けが出来ず、上手く機能しないこともあるので注意しましょう。
当社では試作1個からトーションバネが製作可能です。ぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。