アクチュエータの一種であるソレノイドには押しバネが使われています。ソレノイドとは電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換する電気部品です。主に家電品、OA機器、金融端末、電子錠、自動車、自動ドアなどに用いられています。今回はソレノイドの役割やソレノイドに使用されているバネの仕組みについて詳しく説明しています。
線径0.1㎜~0.8㎜の押しバネは機械「icf-08」で押しバネを製造します。
ソレノイドとは
ソレノイドは主に機械の制御装置内に埋め込まれている部品で、アクチュエータの一種ともいわれています。電磁力を応用して、磁気回路を形成する部品(固定鉄芯)に吸引される鉄心(可動鉄芯)を一方向に運動させることができる電気部品です。
近年では福祉・医療分野などの機器においても使用されています。例えば、駅の改札口の自動改札機の切符送り機構や切符などの紙に穴を空ける目的や、スロット機ではメダルの搬送・規定量を超えてのメダル投入防止の機能をもちます。他にも停電時などに硬貨投入防止シャッターの役割など、スロット機ではさまざまな役割を持つソレノイドが使用されています。
ソレノイドの仕組みについて
ソレノイドは一般的に固定鉄芯に銅線がコイル状に巻かれており、その中を可動鉄芯が上下するような構造を持っています。注意点としては銅線のコイルはバネではありません。
ソレノイドには固定鉄芯と可動鉄芯が設けてあり、コイル電流を流すと磁界が発生し、電磁誘導の法則によって可動鉄芯が固定鉄芯へ吸い寄せられます。通電している間は常に吸い寄せられていますが、電流を遮断すると、吸引力は消滅し、バネの負荷により元の位置へと復帰します。ソレノイドは電気エネルギーを機械的運動へと変換させています。図解の戻しバネが押しばねになります。
(引用元:天竜丸澤株式会社)
ソレノイドに使用するバネについて
ソレノイドに使用するバネは押しバネが多く使われています。線径や押しバネの形状はソレノイドの種類によって異なります。押しバネの形状の種類の詳細はこちらをご覧ください。また引きバネが使用されているソレノイドもあるので注意しましょう。ソレノイドに使用されているバネの役割は可動鉄心が吸い寄せられる時に押しバネが密着状態になり、電気が流れる状態になります。電気が流れていない時は押しバネは作動せず、元の状態に戻ります。つまり押しバネは電気を流すための役割を果たしています。
当社では試作1個から数十万個までバネの製作が可能です。ぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。