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複雑形状も可能?ベンダー曲げ加工のメリットと注意点を解説します。

丸棒材を使用するベンダー曲げ加工の特徴やメリットについて解説します。

ベンダー曲げ加工は、丸棒と呼ばれる金属棒を専用機械で曲げ、様々な形状の部品を製造する加工方法です。L字やU字などのシンプルな形状から、複雑な三次元曲げまで対応可能で、自動車部品や建設機械(クレーンやショベルカー)の構造部品などに広く使われています。ベンダー曲げ加工の特徴やメリット、使用材料、留意点などをご紹介します。
実際にベンダー曲げ加工品を製造している動画です。この動画では、雑貨に使用する部品を製造しています。

使用しているロボアームMB13-3DCなどの設備については設備紹介ページをご覧ください。

 

 

ベンダー曲げ加工の特徴

ベンダー曲げ加工では、金型を使用せず、専用の曲げ機(ベンダー)によって丸棒を所定の角度・形状に加工します。そのため、設計変更への対応や多品種少量生産にも柔軟に対応可能です。同じように丸棒を加工する線加工と混同されることがありますが、使用する機械や対象形状が異なります。
線加工品について詳しくはこちらをご覧ください。

ベンダー曲げ加工に使用する丸棒材

ベンダー曲げ加工に使用される丸棒材は、用途や求められる機能に応じて選定されます。主に以下のような材料が使用されます。
•炭素鋼(S45Cなど):強度が高くコストパフォーマンスに優れる
•ステンレス鋼(SUS304など):耐食性が高く、医療・食品設備にも採用される
•非鉄金属(アルミ・銅・真鍮など):軽量性や導電性などが求められる用途に対応

丸棒の材質や直径によって加工難易度は異なりますので、図面段階でのご相談も歓迎しております。
これまでのベンダー曲げ加工品の対応事例はこちらから

ベンダー曲げ加工のメリット

ベンダー曲げ加工のメリットは3つあります。
1.金型不要=短納期対応が可能
試作や設計変更のスピードが求められる場面で活躍します。
2.小ロット生産に対応
少量の部品でもコストを抑えて製作可能。多品種少量生産に適しています。
3.自動化による安定供給
ロボットアーム(MB13-3DC)を用いた自動化加工により、安定した品質と生産性を実現します。

ベンダー曲げ加工の注意点

ベンダー曲げ加工の注意点は大きく分けて2点です。

▶材料による曲げ難易度の違い
例:ステンレス鋼は炭素鋼よりも硬く、曲げ時のばらつきに注意が必要です。

▶形状や線径によっては専用ツールが必要な場合も
曲げ角度や半径に応じて、専用ツールが必要になるケースがあります。その際は費用・納期が変動します。

栄光技研株式会社では、ベンダー曲げ加工品をロボアーム MB13-3DCにて製造します。試作1個から製作可能ですので、形状や納期・コストなどでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。
お問い合わせフォームはこちら

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