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ドアクローザーに使用する押しバネの仕組みや設計ポイントについて説明します。

押しバネを使用しているドアクローザーの仕組みやバネ設計ポイントについて説明します。

ドアをゆっくりと自動的に閉めるための装置「ドアクローザー」には押しバネが入っています。今回はドアクローザーに使用する押しバネの仕組みや設計ポイントについて説明します。

実際に押しバネを製造している動画です。

ドアクローザーについて

ドアクローザーとは、玄関などのドア上部についており、ドアをゆっくりと自動的に閉めるための装置です。ドアチェックとも呼ばれています。ドアクローザーが無いと、ドアが開けっぱなしになり、バンッと音を立てて勢いよく閉まります。開閉が多く、風などの影響を受ける玄関ドアには必須といえる装置になります。

ドアクローザーの仕組み

ドアクローザー内部には 押しバネ と オイルダンパー が組み込まれています。ドアを開けると、押しバネが縮み、エネルギーを蓄えます。

◦ドアを閉める際、その反発力でドアが自動的に閉まります。
◦さらにオイルダンパーが働き、ドアの動きを減速させて「静かに閉まる」動きを実現しています。

バネとダンパーの両方がバランスよく機能することで、スムーズで安全な開閉が可能になります。

ドアクローザーに使用するバネは?

使用されるのは 押しバネ(圧縮コイルばね) です。押した力に対して反発する性質を持ち、

ドアを開けるとき → バネが縮んでエネルギーを蓄える
ドアを閉めるとき → バネの反発力でドアを元に戻す
という役割を担っています。

押しバネの設計ポイント

設計時に特に重要なのは 応力設計です。
応力が高すぎると → バネが疲労しやすく、へたりやすい
応力が低すぎると → 必要な反発力が得られない
一度へたったバネは元の形に戻らないため、ドアが正常に閉まらなくなる原因となります。

また、耐久性や弾力性を確保するためには 材質選定 も大切です。用途に応じてピアノ線やステンレス材など、最適な材料を選ぶ必要があります。
押しバネの計算方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
実際に弊社が製作した押しバネの事例はこちらをご覧ください。

栄光技研株式会社では線径の細いものから太いものまで製造しています。押しバネの応力設定や材料選定などでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。

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