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カテゴリ:ばねを知る

エナメル線でよく使われるポリウレタン銅線やポリエステル銅線の特徴や違いについて説明します。

昨今、半導体や電気自動車の供給により、エナメル線の需要が伸びています。今回は、エナメル線の中でもよく使われているポリウレタン銅線やポリエステル銅線の特徴や違いを説明します。

⁻ エナメル線について
エナメル線とは銅線をエナメルの皮膜で覆った電線です。絶縁、耐熱性に優れ、主に産業用や家電用のモータ、自動車電装用コイルなど幅広い用途に使われています。エナメル線は約6種類あります。銅線の一種であるエナメル線の特徴の詳細はこちらをご覧ください。

⁻ ポリエステル銅線とポリウレタン銅線の特徴
エナメル線のなかでもよく使われるエナメル線は、ポリエステル銅線とポリウレタン銅線です。ポリエステル銅線とポリウレタン銅線の主な特徴は3つあります。

①耐熱性と耐薬品
耐熱性・耐薬品性ともに強い順番はポリエステル銅線>ポリウレタン銅線です。

②はんだ付け(被膜剥がし)
直接はんだ付けができるポリウレタン銅線がよく使用されます。ポリエステル銅線ははんだ付けができません。なぜなら許容温度が高くなればなるほど、被膜が剥がしにくくなるからです。そのため使用条件や使用環境を判断した上で使い分けましょう。

③被膜の厚さ
エナメル線は被覆の厚さを0種~3種で使い分けて表記されていることがあります。
例)ポリウレタン銅線1種 ポリエステル銅線2種
数字が小さい方が被膜が厚くなります。なので「1種」の方が「2種」より被膜が厚くなります。

ポリエステル銅線とポリウレタン銅線のそれぞれの特徴や使用用途の違いが分かるように、比較を一覧表にまとめたので、ぜひご参考にしてください。

種類 特徴 許容最高温度 利点 使用用途
ポリウレタン銅線 ・ポリウレタンを絶縁被膜として焼き付け

・直接はんだづけ可能

120℃ 耐熱性

耐薬品性

小型モータ
電子機器
ポリエステル銅線  ・ポリエステルを絶縁被膜として焼き付け


 ・はんだ付け不可のため、使用条件要注意

155℃ 耐熱性
耐薬品性
ソレノイド
電装品

(参考URL:エナメル線 種類と用途 | 製品情報 | SWCC株式会社
      エナメル線の解説 – 各種コイル製造、試作から量産まで一貫対応 | 株式会社プロネック

 

栄光技研株式会社では、φ0.5~φ4.0のエナメル線でのばね製造が可能です。エナメル線での加工やエナメル線の種類についてお困りの方はぜひお気軽にお問合せフォームまたはお電話でお問合せください。

 

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